2015年12月30日 16:41
『2015年ももう終わり』シリーズ第二弾:マンションリフォームマネージャー取得
今年、以前から気になっていた、マンションリフォームマネージャーという資格を取得致しました。なぜこの資格を取ろうと思ったかお話ししたいのですが、同時にみなさんにマンションリフォームにおけるこの資格の重要性について、ご説明できればと思います。
さて、「マンションリフォームをデザイナーに頼んで、こだわりのお住まいを」といったキャッチフレーズをよく聞きます。
そこで登場するのが建築士などの設計者ですが、
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マンションリフォームにおいては、区分所有やマンション管理、共同住宅ならではの建築構造、設備等、その特殊性をふまえた適切な計画や施工が不可欠です。依頼者の要望を実現し、付加価値の高いリフォームを行うために、これらをマネジメントするマンションリフォームのスペシャリストが求められています。
(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターHPより抜粋)
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とあるように、マンションのリフォームには、それならではの注意点がたくさん有ります。多くの場合、マンションのリフォームは新規入居時に大々的に行われますが、ここでその注意点を設計者が熟知していないと、その後、そこに住み続ける入居者が、ご近所様の冷たい視線を浴び続ける可能性は少なくないと私は思います。
どんなに小さいマンションでも理事会が有り、居住者同士でつくった個々のコミュニティを構築している訳で、言わば小さな社会が、マンション毎に介在します。この小さな社会を構成している居住者達は、必ずしも常に円満とは言い切れない人間関係の中で、お互いの距離や価値観のバランスを保つルールを腐心してつくられており、新たにその輪に加わる場合には充分に敬意をもってアプローチする必要が有ります。
そのため、勿論私は元々一級建築士なのでリフォームする知識はありましたが、マンション管理等のソフトな面についての知識は個別に学ばないと、スムーズな業務が難しいと感じていました。MRMが計画する場合のマンションのリフォームは、次の図のような構図で行われます。
(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターHPより抜粋)
私は、マンションリフォームをする上でポイントになるのが「管理組合との調整」だと考えています。他の項目はMRM以外の設計士や工務店でも勉強をすればある程度は対応できますが、管理組合とその管理規約を理解し、その後の人間関係に支障を及ぼさないようなデリケートな調整を万全にこなすことは困難です。つまりこの点が、MRMの最大の存在意義なのです。
マンションの住み替えによるリフォームを個人でなされようとお考えの皆様には、居住環境を快適にスタートする為に、MRMを取得している設計者を、強くお勧め致します。(特に私を。。いつでもご連絡下さいねー。。)