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2016年1月1日 16:23

『2015年ももう終わり』シリーズ第五弾:指宿へ

こんにちは。
昨年12月始めに、実は指宿(いぶすき)に行ってきました。私の父の実家が有って、私の祖父母の法要に行ってきました。私の父もその兄も、高齢のため今後あまりできなくなるからということで、今回は大々的に多くの親戚を集めて行われました。

 

私の父は転勤族で、今の横浜の実家に居付くまで、私たち家族は10回以上引越をしました。小学校は2年生で一度転校し、また中学校3年生で引っ越してしまいました。中学校・高校は私立だったため、いつも住んでいる場所に愛着がわきません。

 

だから私は、あまり地元という感覚がピンときません。また、地元を意識することもなかった為、別にそれが残念でもありませんでした。

 

 

しかし唯一指宿に帰ったときだけ地元意識が芽生えます。あまり行かない土地なのに、指宿に行くと心強く感じます。

それは、近所に外村(ホカムラ)という私と同じ変わった名前のご家庭が多く、また実際近い親戚の方も多いのですが、以前久々に指宿へ帰った時にご挨拶したら、「また指宿に帰ってきなさい」と言われたり、毎年おいしい野菜をたくさん送ってくれたりするからだと思います。

また、美味しい居酒屋を経営する親戚は、私や私の父達が指宿に帰る度に、いっつもおいしい料理を出してくれます。(ちゃんと払っていますよー!)
ただ、いつも店主の明(あきら)さんは、お忙しくてなかなかお話しできないのが私は玉に瑕です。。

写真はその味彩むさしの店長の明さんです。
指宿の高級料亭や京都の料亭で修行した後、実家の味彩むさしを継ぎました。
今では指宿の料亭の料理長や、食通の方々が指宿を訪れた際には間違いなく立ち寄るような隠れた名店となっているようです。確かに美味しいので全く以て納得で、親戚としては嬉しい限りです。
食べログなどでもご好評のようです。

 

さて、今回、夜は祖父母の自宅にとまる方々が複数いたので、私は近くの旅館に泊まりました。その名は指宿温泉 吟松です。父が手配してくれ、「指宿の中規模の旅館の中では評判の高い旅館」と言われていたので楽しみにしていたのですが、食事や接客、館・お部屋の内装等、想像以上にとてもレベルの高い旅館でした。中でも、部屋や露天風呂からのロケーションは格別で、日に照らされて色めく鹿児島湾が視界の限り続きます。天気がよければ大隅半島もくっきり見え、あまりにもノスタルジックなその趣に、ドーパミンがとまりません(的な)。足下には浜辺が有り、旅館のサービスで浜辺のベンチでコーヒーを頂けます。すぐ隣には名物の砂風呂館があり、立地も非常に優れています。

 

1階ラウンジ奥から朝焼けの海を臨む。

 

3階の宿泊した部屋の窓際から朝焼けの海を臨む。

 

3階の宿泊した部屋の入口から夕焼けの海を臨む。

 

7階(だっけ?)の屋上露天風呂の様子。右方向が海。浴槽のみ屋根がついている。

 

指宿は、黒豚や野菜、芋焼酎、マンゴーは、全国に出荷される程に名高く、近くの知覧茶は、国内きっての美味です。また、カツオで有名な枕崎港にもアクセスしやすいです。陶芸においては、白薩摩、黒薩摩などがあり、釜によっては内閣総理大臣賞など、高い評価を受けたものも有ります。建築については、槇文彦先生の岩崎美術館や、竹中工務店の薩摩伝承館も楽しめます。また温泉は砂風呂も勿論有名ですが、ローカルな温泉も多く、徒歩で温泉巡りができるほどです。気候は温厚な時期が長く、全国から様々なスポーツチームが、合宿等でこの地を訪れます。さらに、種子島や世界遺産の屋久島に近接しており、指宿駅近くからフェリーでアクセスできます。
(指宿の観光マップはこちら。指宿市観光協会より)

 

ご覧の様に、指宿はポテンシャルのある土地です。私は、指宿の実家を宿泊施設としていずれ貸し出せるようになればよいと考えています。勿論、食事やお酒等のサービス付きにできればいいと思っています。こう考えた理由は、指宿の素晴らしさは、山の上の大きなホテルだけではなく、ローカルな土地でも堪能できると思うからです。いやむしろ、ローカルな環境の方がこの土地の本来の魅力は高いでしょう。少しでも私の地元の指宿をPRできれば幸いです。

 

(おまけ)
「電車の好きなせがれへのお土産に」という言い訳で、いぶすきの玉手箱の焼酎ボトル。中身はさっさと処分して。。ぐひひっ

 

『2015年ももう終わり』シリーズ第五弾:指宿へ